確定申告

音楽教室の経費とは?

ここでは、確定申告も踏まえてピアノ教室の経費とはどういうものがあるか考えてみましょう。

基本的には、レッスンのために使うものすべてです。ただ、確定申告で使うとなると、個人で使うものとかぶるものもあるので、按分しなければいけないものも含めます。

 

ピアノ教室の経費

レッスン室、またはレッスンの為に使う設備すべて。

除湿機、楽器、機材、オーディオ、CD、楽譜、音楽関連ソフト、レッスン代、講座やセミナー参加費、ガソリン代、交通費、チラシなどの広告費、筆記用具類、コピー用紙などの紙類、パソコン、プリンター、インク代、通信費、携帯電話、サークルなどの食費、生徒へのプレゼント代、調律費、車、保険料、自動車税、光熱費、コピー代、切手代、音楽雑誌、月刊誌代、など。

 

車に関しては出張レッスンで車を使用する場合です。

 

その他、健康保険料、国民年金、個人年金、生命保険料なども申告時に控除となるものです。

 

現在、ご主人の扶養内でレッスンされている場合は、130万円を超えるとご主人の社会保険から外れて、健康保険料、国民年金などの社会保険料を自分で負担することになります。

一応言いますが、これだけ支出項目があって、収入は、生徒さんからの「月謝」のみです^^;


こういった経費を、確定申告の時に支出項目に分けます。

楽器などの資産になるものは、支出には入れずに「減価償却費」として出します。他にパソコンや、車などもそうです。エアコンも減価償却できます。


確定申告について

経費を、一暦年(1月1日〜12月31日)の月ごとに帳簿につけます。翌年3月に前年1暦年の収入(生徒さんからのお月謝ですね)と支出(楽譜代とか、交通費、光熱費、消耗費、など)、すなわち年間の収入総額と、支出総額を出します。

そこから、減価償却費、生命保険控除などの額を出して申告書に記入します。

そこで黒字になった金額から、その年の所得税を算出し、納税の手続きをします。

 

「申告は必要ですか?」

 

というご質問についてですが、私が答えられる立場にありませんが「納税」は国民の義務です。何かしら働いて収入を得ているなら、納めなければいけないものと認識しています。

 

ただ、申告書を作成してみた過程で赤字となるんだけど…、という場合は納税額はゼロになるんですが、それでもしなければいけないか?これは税務署や役所などに言って専門の人に聞きましょう。

 

ちなみに、こういうご時世ですから、何かしら収入を得ている場合は、きちんと申告した方がいいです。


既婚者の先生なら、扶養内外関わらず、ご主人の会社で配偶者の「所得証明書」の提出を求められることがあります。


コロナの休業協力金の給付の手続きの時も、「所得証明される何か=確定申告書の写し」の提出を求められました。


何かしらで収入を得ていることを公的に証明できる状態にしておくことをお勧めします。

 

生徒さんが増えれば、すぐに黒字になるので申告はしておいた方がいいと思います。

 

青色申告

申告の種類には、個人事業主の場合、一般的に白色申告と青色申告があります。

青色申告はちょっと手間暇がかかりますが、その分特典も大きい申告方法です。青色申告をする場合は、前もって税務署に「青色申告をします」と届け出をしなければなりません。


ピアノ教室の収入に応じて、特典を受けた方が美味しい場合は(笑)ぜひ青色申告で申告しましょう。


▶︎ 青色申告とは?

 

e-taxでらくちん申告

コロナ禍となり、ますます税務署からのe-taxで申告しましょうの押しの強さに拍車がかかり、2021年ついに申告書の代わりにハガキ一枚しか送られて来なくなりました。

申告書のフォーマットは、e-taxのサイトからダウンロードできるので、下書きがすべて終わってから、e-taxの画面上で下書きのものを入力していくだけでできます。

青色申告は、e-taxで済ませるとさらに10万円の控除が受けられます^^これは青色申告の特典の1つです。

 

▶︎ 以前書いた確定申告の記事

 

いずれにしても、申告をすることを前提としてきちんと帳簿をつけること、領収書はいつもまとめておくことを忘れずにしておきましょう^^





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