意外に深い口コミ

結局は口コミが強い

昔から強いのは口コミです。

結論から言いますと、

ホームページを何時間も見て判断するより、実際に通っているお子さんのママから「この教室いいよ」と聞いた方が、圧倒的に入会率は高い

です。

ホームページで自分の教室の良さを3000文字で説明しても、ママ友の「いい先生よ」の一言の方が強い(笑)

それほど、口コミって強いんです。

ここだけの話、ネット経由でお問い合わせいただくよりも、入会率は断然高い。

ネットは知らない人同士から始まりますが、クチコミは実際にレッスンをしている方が間に入っていることで、まったく知らない人同士にはならないのですよね。相当な高確率でこちらを信用した上で来てくださいます。


私の教室の経験でいうと、どわーっと増えたのは全部口コミです。まだホームページがない時代でしたが、実感としては、

口コミ(紹介):看板(チラシ)=7:3

くらい。いまだに生徒さんからの紹介が多いです。ご紹介からの入会率は100%です。


ここに「ネットでの生徒募集」という方法が参入しました。

すると、口コミなんて期待できないのではないか?と思いますよね。実際口コミって、時間がかかりますし、これからはネットの時代よね、とか思いますよね。

でも、

ネットからご入会いただいても、口コミからは逃れられません(笑)

ネットにも口コミサイトがあるからです。


通ってみてのお母さんたちの反応が、新たな口コミを生みます。ネットがやっかいなのは、その中でやめちゃったっていう人の口コミまで広がる可能性が高い。

そして、お稽古事というのは、

「うちの子にはこの教室が合うな」と感じる=先生との相性がいい生徒さんだけが残っていく

のが自然です。

一方で、やめた人のよくない口コミを生む可能性も出てきます。

口コミがネット上で見られるのですごく多くの人が目にすることになります。

ピアノ教室のレビューサイトもあるんですよ。

または、許可してないのに勝手に「〇〇市のおすすめピアノ教室一覧」みたいなサイトで、通っていもいないのにホームページの雰囲気だけでレビュー書かれていたりですね💧

おすすめピアノ教室サイトのリンク集に載るくらいはかえって拡散してもらってありがたいですが、楽器店の教室の実際の生徒さんからのレビューなんて、ほんとにひどいですよ。先生のプライバシーまで書き込まれたりしてほんとに見ていて辛い。


自分がこれを書かれたら…と思うとゾッとします。

何が言いたいかと言うと、ネットでの募集が参入したからといって、口コミがなくなることはないということです。


そして、こういったマイナスな口コミを生まない「生徒募集・運営」が大事だなと思います。

ですが本来口コミっていうのは、あくまでも自然発生的に評判が評判を呼んで、生徒さんがいらっしゃるという受身的なものなので、


「口コミに結びつける」方法というのはないかもしれませんね(;・`д・´)


ですが、例えばおいしいカフェ、レストラン、病院、アロマサロン、美容院、化粧品などなどリサーチなしに行くよりも、周りからの評判を聞いたり、調べたりしてから行きたいなと思う人がほとんどです。

人は情報をいつも求めていて、仕入れた情報から「選択」するわけです。


友達と会ったときのおしゃべりの中で、お母さん同士の会話の中で家族との会話の中で、いろいろな情報交換がなされています。


ピアノ教室もしかりで、一つの街にたくさんの教室があります。お子さんが通うという意味で、お母さん同士の情報交換の場で口コミが生まれることがほとんどでしょう。


実際通っている人から、どんな感じの先生なのか、どんな雰囲気の教室なのかとか、ピアノ教室の情報をお友達から得ることができるのでそれが口コミになるんだと思います。


ここで、ポジティブな口コミが生まれるために、私たちができるとことを考えてみます。

口コミは、外でなく内側から

とすると、口コミに結びつけるためには、

毎日のレッスンを大切に行うこと 


シンプルですが、ピアノと一緒です。ベーシックな練習が実を結ぶのと同じです。

そうすると、

毎日発信しているレッスンには、現在預かっている生徒さんだけに向かってるだけではなく、これから出会うであろう未来の生徒さんにも伝わっているんだという気持ちでレッスンしているんだという気持ちを常に持つ


ことで、口コミへ繋がっていくのだと思います。

とはいえ、日々のレッスンが直接口コミにつながる実感はありませんよね💧

そうすると、実際に口コミを発生させるには、外ではなく、内側(生徒さんやおうちのかた)への発信がめちゃくちゃ大事だということになります。

今の生徒さんに発信し続けること。

 

お便りに、生徒さんの「声」を載せる。

 

レッスンの様子を伝える。

新規入会のお誘いなどの告知をお便りで定期的に発信する。

など。たとえば、

「私の教室では、生徒さんが○○ができるようになるためにレッスンに○○を取り入れることにしました!」

 

「うちの生徒さんは、みんな○○ができます」

 

「『グランドピアノはやっぱり音が大きくて、弾いていて気持ちがいい!』と言ってくれます」

「YouTubeで生徒さんの演奏を限定動画を上げています」


などと、お子さんにとって身につけてあげられるものや、お子さんの実際の声を常に発信します。生徒さん主体で発信する。


何よりも、

生徒さんへこまめにおたよりで伝えてくれる「先生の誠実さ」「生徒さんを思う愛情」を感じてもらうことができるんです。

口コミだと、こういう先生の人柄、雰囲気、生徒思いである事の方が大事なポイントかもしれません。


いいことをされると、人は誰かに教えたくなります。


あとは、お子さんがいる先生なら、お子さんに広告塔になってもらうことで口コミを作ったりします。


お母さん同士だと、先生自らが自分の教室の宣伝をしづらいし聞かれなければこちらから話題にすることはありませんよね。すると、意外に口コミができなかったりします。


でも、お子さんが幼稚園などで「ママはピアノの先生なんだ」というような話題を出すと、それを聞いた子供がおうちでお母さんに話す。


それでやっと誰々のおうちはピアノ教室なんだと初めてわかったりするみたいです。

▶︎生徒さんだって口コミしてくれます。


レッスン中に生徒さんが、


「同じクラスの誰々もピアノを習っている、でも先生と合わなくてやめた」


とか、


「だれだれちゃん(よそで習っている同級生)は塾に行くからやめたんだって」

とか、

「(うちで習いたかったらしい同級生)がほんとはここ(うちの教室)に来たかったんだけど、お引っ越しすることになってもういないんだ」


なんていうことをしゃべるしゃべる(笑)こちらからは一回も聞いたことがないんですよ?

そこから、なるほど、じゃあこのクラスの何割くらいははうちに来てて、何割はよそに行ってるのか…なんていう現状を知ることができるんです(笑


今、ピアノ教室でこういうのを習っている、というようなことを学校で生徒さんが話せば、それを聞いた同級生がおうちで話します。

そこでまた自分の教室が認知される。これの繰り返しです。


口コミされる当事者、私たち音楽教室をやっている側は、びっくりするほど自分の教室に対する評判は入ってきません。

でも、自分が思っている以上に話題にされているんだろうなと思います。

口コミが広がって、生徒さんをご紹介していただけるというのは、現在通ってくださっているお子さんの様子で生徒さんの保護者の方が、私に対しての信頼を感じてくださっているからだと思うのです。

勝手にマッチングしてくれる

▶︎ レッスンを卒業した生徒さんも口コミしてくれる

・生徒さんが大きくなって進学で県外に行ってやめたけど、生徒さんを紹介してくれた
・シルバー世代の生徒さんが体調不良で退会されたけど、お孫さんを紹介してくれた
・昔お子さんが習っていて今度は孫をレッスンしてほしいと連絡をもらった

実際にあったご紹介です。いずれもレッスンを辞めてから何年も経った後ですよ?


今現在レッスンされている生徒さんがレッスンを卒業しても、レッスンに通っている間大事にレッスンしていたことの結果なのだと思うんですね。


私自身は特に優れた講師ではないです。いろんなピアノの先生のTwitterやインスタをみて凹むこともあります。


ただ変わらない自分の軸として、レッスンでは生徒さんのためにできることをやってあげたい、という気持ちと、生徒さんとの人間関係を良好に保とうという気持ちのみです。

生徒さんがピアノ教室を卒業するその瞬間まで礼を尽くして、丁寧に見送ることを心がけています。

卒業した生徒さんからの紹介いただくときに、

「この子ならmarble先生と合うんじゃないか」

とか、

「marble先生に紹介するんだから、ちゃんとしたお母さんでないと」

みたいなことまで考えてくださるお母さんもいらっしゃいます。


習わせた経験があるから、私と合いそうと思った時に「マッチング」してくれるんです。

これ、なにげにすごくないですか??

私は別にそういうことを狙ってやってきたつもではないのですが、実際に生徒さんのお母様から言われて、なるほど、これはまさしくマッチングだよね、と感じた経験です。


結婚相手を紹介していただくみたいですね(笑)でも、生徒さんを受け入れるということは、そのくらいデリケートなんですよね。

若い時は特に、自分が若いからこそ良い人間関係のおつきあいすることを心がけました。それが何年も経って、お母さん方に伝わっていたんだな、とわかる例です。

口コミや自分に合った生徒さんとの出会いは、こうやって生まれていくんだな、とイメージしてもらえたら幸いです。


よくね、スクール系集客のマッチングの鉄則で、「親御さんを教育する」と言いますよね。結果的に私がしたことは、教育だったのかもしれません。


それは、より自分と合う生徒さんとのマッチングを叶えるための「手法」ではあるのですが、手法そのものを実践する前に、その本質をまず知ることが大事です。

ここでお伝えした経験談からそれを理解していただくと、その手法が本当の意味で機能すると思います。

まずは、最初の生徒さんを大事に大事に育てて、その様子をいつも内側に発信し続けてみてください。そして、生徒さんに対しては、生徒さんへの誠実、愛情、信頼関係をしっかり築くことを大事にしてください^^

そこから「良い口コミ」が生まれていきます。

ではいよいよ次からは、ネットでの集客方法に行ってみましょう!

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