ピアノ講師の働き方は大きく分けて2種類あります。
・個人でピアノ教室を開く
・楽器店やオーナー先生の教室で講師として雇ってもらう
同じ教える仕事ではありますが「似て非なるもの」です。
後者は、音楽教室の生徒募集がシステム化されているので、体験レッスンが生徒さんとのファーストコンタクトになります。
個人で自力で集客する労力がいりませんので、教えることに集中できますよね。だけど、生徒さんからの謝礼の全額が先生の報酬とはなりません。
個人の先生は、生徒募集から入会までの仕組みづくりを自分でやらなくてはいけません。その代わりお月謝は全額報酬になります。
私は、ヤマハのシステム講師になりたいと思っていましたが、グレードを取得した時点ですでに生徒さんがけっこういましたので、そのまま自分の教室で個人で教えることを選択しました。
もちろん、最初は食べて行けなかったので、オーナー先生がいる教室3箇所で雇われていた時代がありました。
その経験からですが、正直にいうと個人の教室を立ち上げたほうがいいです。
生徒を集めるのは大変ですし、社会保険などは自分で独自に加入するなどしなければなりませんが、やっぱり自分の生徒さんは断然かわいいです。愛情のすべてを注ぎたい!と思います。
雇われていると、お月謝の何割かはオーナーに行くわけで、こんなこと思ってはいけないですが、「私の生徒じゃないしなぁ」とどこかで頭をかすめるわけなんです💧
でも、一生懸命レッスンしましたよ。たとえ50%の報酬であっても😢
そして思うんです。どんなに生徒さんや親御さんに慕われても、
「この子、私の生徒だったらなぁと思っても、自分の生徒さんにすることはできないんだよなぁ」
と。
同時期、自分の教室の生徒も教えていましたから、その自分の感情の差は歴然としていて、自分の生徒さんはめちゃくちゃかわいいんです。
平たく言ってしまいますが、
お月謝が全部自分に入るというのは、実はものすごく大きいんです。
100%いただけるから、責任も全部負う覚悟ができますし、全力でこの生徒さんのためになんでもしてあげたい、してあげよう!と思える。
夜も寝ないで教材を作ったり、お母さんとお電話でお話し合いをしたり、雇われ先の生徒さんとは、熱の入れ方が断然違うものなんです。
楽器店の音楽教室の先生方は、教えてきた人数も指導経験もたくさんありますし、指導するセオリーも持っているのに、個人で教室を立ち上げるのが不安だというメールをいただきます。
「ひとりで生徒を集められるか」ということに一番不安を感じるんだと思うんですね。
でも、最初の勇気さえ出せれば、自力で生徒さんを呼ぶことができたら、怖くなくなりますから!
今は個人が自分のメディアを持ってアピールできるインターネットという場所もあります。
私は、これまでも語ってきた通り、音大も出ていなければ、最初はコネもなく、本当に紆余曲折あったんです。
ピアノも下手でしたし、へなちょこもいいところな人間なんですが、まさかアラフィフになろうかという現在もピアノ教室を運営し続けています。
ここまでやれるとは自分ではまったく思っていませんでした。
そんな私でもできましたから、これを読んでいる方なら、本当にゼロから1人でやれるので安心して取り組んでください^^


