①外へ発信しましょう

ここまで、心掛けているあなたの教室運営の柱が、下の表の左側の「内部発信」だとします。

これらから、外へ発信(生徒募集のためのツールを使います)する材料は何かを書いたのが、「外部発信の材料」です。

内部発信 外部発信の材料

レッスン
発表会などのイベント
教室便り
コンクールの出演
グレード試験対応
先生の演奏会出演
など

理念、レッスン規約、レッスン方法、教室の強み、レッスンの成果、生徒さんの理解度、親御さんの協力度、教室のアクセスの良さ、豊富なレッスンコース、など外部に発信できるすべての材料すべて


教室案内
USP

これをどんなツールで発信するかをオフラインとオンラインに分けました。

オフラインオンライン
看板、チラシ、クチコミなどホームページ、ブログ、SNS、YouTubeなど


こういった媒体に分けて、発信していきます。

一番最初に、教室理念や、教室の自己紹介、教室の強み(USP)などを考えましたね。こういうものを生徒募集の訴求力を強めるものとして使っていきます。


メディアで発信しよう

 

このコンテンツに参加してくださったみなさんは、ネットを介して私の存在を知っていただいたと思うので、しっかり文章が読めた知的な方で、少なからずネットに明るい方が多いと思います。

それは、私がこのコンテンツに参加してくださる方は、「文章が読めて、ネットの知識もそこそこ持っている」という方へ向けて発信してきたからです。

ここからは、WEBライティングの観点とテクニックからお話しますね。


こんなふうに発信したい相手が「どんな層か」を、明確になるような発信の仕方は、WEBライティングのテクニックそのものです。

みなさんもご自分のメディアで少しずつやっていきましょう!


▶︎ 教室のホームページ、ブログから発信

1.生徒募集のため

ホームページやブログに統一感を与えることが大事です。よくブログなどで、レッスンの様子を日記にして書いている先生もいらっしゃいます。これも「メディアでの発信」ですね。


例えばですが、別に生徒募集のために書いた日記として投稿するのではなく、テーマのカテゴライズを工夫します。


統一感が出て、何かを伝える要素が強いブログ
になります。


日々書きためたランダムに書いてきた記事を、小さい生徒さん、小学生、中学生、という風に分けてみます。するとその先生の指導方針や指導のタイプわかりやすくまとまります。

「あ、この先生は小さい生徒さんにはこういうアプローチだけど、 大人の生徒さんにはこんな風に教えるんだ」

とか、または年齢別に分けておくと、その教室で生徒さんがどう育つかを見ることもができるんです。そうすると、かなりのアピールになります。

わかりやすいのは、

「当教室では、こういう指導法をしています」

という指導内容が誰にでもわかるように書いてあるブログ。

「楽しんでみませんか?」ときっかけを作るお誘いキャッチコピーと共に、そのために取り組んでいることをしっかり書いておくと、はっきりと教室のカラーが出るんです。


いろんなブログを見ていると、「あ、ここの先生はあれをやっている先生だった」って覚えちゃう。そういう発信の仕方ができていれば強いなと思います。

ちなみに、分けて考えたい点としては、


「◯◯ちゃんが、こんなことができるようになりましたー!また頑張ろうね!」みたいな記事は、自分の生徒さん側へ発信している書き方なんです。


先生の優しさやその生徒さんの楽しそうな雰囲気が伝わって多少の訴求力はあるとは思いますが、見込み生徒さんへ向けての記事としてはちょっとターゲットがずれていて、弱い記事かな、と思います。

誰に、何を伝えたくて、何のために書くのかという最初の動機をしっかり持って発信することを意識すると、そのページがGoogleにも評価されるので、検索上位表示を狙えます。


日記風に投稿してきた記事を「導入期のレッスン」というカテゴリーにして、記事タイトルは「◯◯のテキストで〜〜を達成できる」みたいにします。


そこに登場する生徒さんが主役ではなく、あくまで指導法を書く上での登場人物だという立ち位置に変えて文章を推敲し直します。

そうすると、「見込み生徒さん」へ向けた「知りたい情報」を伝えるブログを書く「目的」が明確になりますね。

 

2.教室の生徒さんへの発信

個人レッスンでは、普段、他の生徒さんの様子などは知ることができないのでそういう意味でも生徒さん同士がよい刺激になるような環境づくりもできますよね。


実際の生徒さんともブログ記事を通してそれ共有する場合もあるでしょう。

ただ、生徒さんの個人情報、写真など、個人が特定される恐れがないように配慮しましょう。どんな形にせよ、生徒さんの許可を得ましょう。

ネットは全世界の人が見ますし、こちらで見てほしい人を決めることができませんので。

先生にお願いされたから、ほんとは気が進まないけど画像を上げるのを許可している、という親御さんももしかしているかもしれません。実際、そのような書き込みを見たこともあります。

他の方は許可しているのに、うちだけ断ると気まずい、とか、先生ご自身もそんなことで断るなんて、という圧をかける方もいるようですし。

先生自体がネットリテラシーに超鈍感になっている先生がまだまだすっっっごい多いです。


例えば、生徒さんだけが見ることができるパスワード制のページなどを作って交流の場にしたりするのもいいと思います。

その辺りを上手にクリアしていて、なおかつホームページやブログがにぎわっていると、すごく盛り上がっている音楽教室なんだなって通っている生徒さんにもそんな教室に通っている誇らしさや満足感を感じてもらえます。

それは先生にとってすごくいいことですよね。


私はピアノ教室の先生たちに向けて「音楽教室運営法」というメディアで発信をしているので、先生やこれから先生になろうと思っている方にはアピールできていると思いますが、当然のことながらピアノを習いたい側からの反響はまったくないです(笑)

でも、それは欲しい情報を欲しい人に伝わっている目的が果たされているので正しいのです。

発信したい方向性を正しく設定できるスキルを身につけていきましょう!

 

▶︎  YouTube

音楽をやっているのだから、楽器を弾いて自分だけで満足をせず、外に発信したいですよね。

音楽の性質も「誰かに聴いてもらう」という部分があります。その原点を考えたとき、YouTubeは親和性がありますよね。

すでにやられている方がいますが、Youtubeなどの動画サイトに生徒さんが弾いた様子をアップロードします。弾いている姿を撮影しなくても、音だけでもアップロードできます。

限定公開という形で、閲覧する人を制限することもできるので教室の生徒さんだけが見られるようにということもできます。(リンクが漏洩しないように気をつける

全体に公開したいという場合は、ブログ記事にyoutube動画を貼付けることもできるので、もう一つの教室ネット版みたいな感じになりますよね。

今は動画撮影、編集が誰でも簡単にできる時代になったので、例えば「ハノン練習方法動画」みたいなものを先生が作成して、生徒さんにシェアするという動画レッスンもできます。

オンライン発表会のようなものとか、可能性がある媒体です。アカウントを作るのは簡単なのでひとつ持っておくといいですよ。

 

媒体別の発信のしかたは以下のリンクにまとめましたので、どちらからでもいいので取り組んでみてください!

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