①レッスン室・環境について

生徒さんが喜ぶレッスン室に

あなたの仕事場であるレッスン室。

自分にとっても、生徒さんにとっても「居心地のよい空間」であるようにしたいものです。教室立ち上げの段階では、レッスン室に予算をさけない人も多いと思います。

別にお金をかけなくったっていいんです。できる範囲で快適な空間にしましょう。

住宅事情によっても違いますよね。例えば、

・一戸建ての一つの部屋をレッスン室にする

 

・一戸建てでもレッスン室だけ離れとして別棟で作る

 

・マンションの一室をレッスン室にする

 

・レッスン室用に賃貸する


レイアウトを工夫すると、生徒さんにとっても、先生にとってもレッスンしやすい環境作りができます。

レイアウト①生徒さんの動線を考える

できれば、可能な限りレッスンのための部屋を確保したいところです。

でも、どうしても独立した部屋をレッスン室にできないとき、例えばリビングにピアノが置いてあってそこでレッスンをしようというときは、なるべく生徒さんがレッスンに集中できるような工夫が必要だと思います。



こんな動線にするとします。ある部屋をレッスン室にしたら、玄関からの動線でどこまでが生徒が入っていいスペースなのかを決めておきましょう。

玄関、レッスン室、トイレ、手洗い場など限定して入ってほしくない場所は、しっかりドアを閉めておく。または、ドアの前にパーテーションがわりのものを置いておくなどの工夫をするといいと思います。


玄関、またはレッスン室の入り口前や足元にウェルカムボード、マットなどを置いて生徒さんがわくわくするようなディスプレイも大事です。待っている間に、音楽の図書コーナーなどを作ってあったりするといいかもしれません。

レイアウト②レッスンエリアとウェイティングエリアを分ける

今は、密を防ぐためにレッスン室への入室の人数を制限している方も多いと思いますが、可能であれば生徒さんやお家の方の待ち合いスペースなどが別にあればいいですね。

同じお部屋の中でエリアを分けるることもできるので、模様替えをするつもりで、考えてみるといいと思います。

レッスンスペースとは、ピアノのレッスンする場所だけではなくて、ドリルやリズム打ちなど弾く以外のおけいこをするスペースがほしいのでそこに机を置く。

そことは別におうちの方が見学したり、レッスンが終わった生徒さんがお迎えを待つ用にソファーなどを置いて別にスペースを作ると動線ができてとてもいいです。

レッスン室のための賃貸

レッスン室のために、賃貸でお部屋を借りる先生もいます。

貸主さんとか大家さんとの相談によるのかもしれませんが、居住用で借りている部屋ではなく、事業用の賃貸を選ぶとトラブルがないと思います。

参考 実は意外と簡単!音楽教室開校の夢を叶える方法sound proof


防音が1番のネックですから、例え楽器オッケーの物件でも、音もそうですが、実は振動がけっこう気になるんですよね。

そういう場合は防音室など入れた方がいいでしょう。防音室でも音は遮断してくれますが、振動はそこそこ気になるかもです。


賃貸する場合、ランニングコストがかかりますから、まとまった生徒数が必要になってきます。家賃・光熱費と収入の兼ね合いを見て理想の物件があるといいですね。

以前、楽器店の人に「先生、◯◯駅のマンション借りて教室やったらすごく生徒さんきますよ。転勤族がいっぱいいるから出入りはあるけど、常に入居してきますから、しょっちゅう先生を紹介してほしいって言われますよ」と言われたことがあります。

こういう市場調査をしてから賃貸を考えるといいですね。

楽器・周辺家具など

必要と思われる楽器と周辺家具について書いてみます。

  • グランドピアノ(アップライトピアノ)
  • ペダルアシスト付き足台
  • ピアノ椅子(背もたれ、ベンチ)
  • Bluetoothスピーカー(またはオーディオ)
  • 音源再生装置(MIDIプレイヤーなど)
  • グランドピアノ用フロントフレーム
  • インシュレーター
  • メトロノーム
  • 机、ソファー、
  • 消毒スペース

でしょうか。

ピアノは、可能ならグランドピアノが一番いいです。ご存知の通り、グランドピアノは、ピアノのいい音色を出すために一番無理をしてない形です。

微妙なタッチによる音色の変化、ペダリングなどのデリケートな違いを指導するために、良い楽器でレッスンしたいですし、習わせる親御さんから見てもグランドピアノでのレッスンはとても喜ばれます。

広告媒体にはグランドピアノでのレッスンをしっかりアピールしましょう。

叶うなら、グランドピアノを2台並べてレッスンが最高の環境ですねー。

そして、ピアノ椅子は最低2台は欲しいところ。連弾のレッスンする場合に必要です。背もたれ椅子は生徒さんが1人で椅子の高さを調節できるようにしておくためにも必要です。

そして、ペダルアシスト付きの足台も必須。高低調節自在なもの。


正しい姿勢が良い音を出す基本なので、小さいお子さんが足をぶらぶらさせてしまうと、重心が定まりません。

おうちの方にも足台の購入をお願いするとレッスンの効果がかなり上がります。好きな高さに変えられるものの方がいいです。


そして、インシュレーター。ピアノの足に乗せる防振のためのものです。防音効果もあり、アップライト用のもあります。



今は大地震に備えて、揺れに強いインシュレーターもあります。

生徒さんは東日本大震災以来、インシュレーターを買い換えている方が多かったです。

機材については、私の場合は常にBluetoothスピーカーを置いています。メディアレスの時代なので、オーディオ類を置かなくても、スマホから音楽が流せるのでスピーカーから出力できます。

音源に合わせてレッスンするときもスピーカーは重宝します。最近はまたCD音源も増えましたので、CD音源をスマホに入れてBluetoothスピーカーから出せるようにしておけば良いですね♪

グランドピアノ用フロントフレームというのは、譜面台の下の弦が張っているところが露出するので、埃が入らないようにするためのカバーです。


小さい子はハンマーが動くのが面白くて視線がそちらにばかり持っていかれるので、普段はカバーで見えないようにしています(笑)でも、どうして音がなるのかの原理を教えるときには外しておきます。




湿度コントロールは必須

そして、エアコンは必須。できれば湿度計を置いておくといいです^^


ピアノは湿度にとても敏感なので、湿度が高いと感じる時は、エアコンの時期ではないな、というときでも除湿稼働しています。


湿度計も搭載しているエアコンなので常にチェックしています。冬は逆に乾燥するので、ピアノから離れたところに加湿器を置いています。

ファンヒーターは室外機が外付けじゃない限り、湿度が高くなるのでおすすめしません。


今のレッスン室にグランドピアノを入れて、ファンヒーターをつけたら、ピアノに結露がついて悲鳴をあげました( ꒪⌓꒪) ぎゃあ

翌日エアコンを買いに走りました💦


お部屋に棚などがあれば絵や写真を置いたり、思い入れを持つとレッスン室がとっても大切な愛しいものに思えるので、生徒さんのためにもちょっとずつ素敵にしていきたいですね♪

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