月謝の設定③

レッスン単価を上げる方法

ぜひとも、読んで実践していただきたいダメ押しの月謝コンテンツです(笑)

これまで書いたように、実はピアノの月謝はそんなに高くないということがわかっていただけたと思います。

🔻 前のページをおさらい
月謝の設定②

 

レッスン単価を上げる方法はズバリ、

付加価値をつけた月2回コース、1レッスンコースを作る

ことです。

 

月謝が5,000円の場合、年間42回のコースで1レッスンあたりの単価が1,429円でしたね。

これに、月2回コースや、単独の1レッスンコースを作ることで、月謝をレッスン単価に少し上乗せして割高にすることができます。


付加価値というのは、約束した回数は必ず振替可能にしてレッスンすることを保障するということで、この金額を提示できます


このコースの場合は、前のページで考察した通り(1レッスン単価を下回らないように設定すると)、1レッスン2,000円にできるかなと思います。


レッスン単価を500円ほどアップさせることができます。

そのかわり振替レッスン、または同曜日内ならお好きな日時を選んでレッスン可能というような付加価値をつけることは必須です。

どうしてこういうコースを作るかというと、生徒さんの需要があったからです。

これは、私が長年教室運営をしてきた結果生まれたコースなので再現性がある方法です。こんな需要がありました↓

・進学で学校は忙しくなったけれど、ピアノも続けたい。

 

・仕事で定期にレッスンを受けることは今不可能なので、単発でレッスンを受けたい。

など。

特に進学で学校が忙しくなってという生徒さんは、昔に比べて低年齢化している実感があります。中学校に進学した時点で月4回のレッスンが不可能になる場合もあります。

そういう生徒さんのために作ったコースです。

同時にこれは、大人の生徒さんの需要にもマッチするコースです。そういう希望の生徒さんの受け入れもカバーできるので生徒募集の対象の幅を広げることもできます。

 

こういうコースが最初からあると、その年齢になった時に、「中学校になっても続けられるんだ!」と以前なら退会を選ぶしかなかった生徒さんを救済できますし、先生にとっても生徒さんのレッスン継続は収益の点でもありがたいですよね。

収益を守りながら、生徒さんが辞めずにレッスンを続けていける環境を作ってあげることができます。


付加価値をレッスンの回数保証することとする場合、大前提があります。

年間回数が決まっているコースの生徒さんには、振替レッスンはしない

ということです。


私はそういう生徒さんのレッスン枠を確保するために、年間回数が決まっているコースの生徒さんには振替レッスンはしていないんです。付加価値を生むために。

この方法だと、どちらのコースの生徒さんのレッスン枠が影響し合わないので、ちゃんとそれぞれのレッスン枠の中でやりくり可能です。

たいていは最初は年間回数コースでレッスンしていた生徒さんが、月2回とか、1レッスンスタイルに変えるので、振替ができるメリットを喜んでくださいますし、その分単価が上がるのも納得していただけます。

そういうコースを選ぶ生徒さんは、音楽的に自立していますから、回数とかではなく、一回のレッスンの価値に対する意識が高いので、そちらを重視していただけます。

まとめると私の場合ですと、

・原則年間42回レッスン。このコースは振替レッスンなし。

 

・月2回、月3回コースには、1レッスン単価を42回コースよりも少し割高にし、その代わり絶対に回数保証をする。環境が整えば、いつでも42回コースに戻ることも可能。


メリットは先生にも生徒さんにもあって、

・生徒さんは、忙しくなる年代でも好きなピアノを辞めることなく、自分のペースで継続することができるし、必ずレッスンを受けられる。

 

・余裕がまたできたら、いつでも42回コースに変更できる。

 

・42回コースの生徒さんは振替の要求がないので精神的にも楽だし、回数保証コースのスケジューリングもとても楽。

 

・月2、3回コースの場合は、レッスン単価を上げているので、月額の下げ幅が少なくて済む。

 

・体力的にもかなり楽になる。

ということでしょうか^^ このスタイルで何十年もやっています。

 

そんな私の月謝値上げ苦労話

最後に、どうして月謝コンテンツにこんなに長く書いているかというと、私が理不尽な月謝からスタートさせられてしまったという経験があるからです💧


月謝の値上げに二の足を踏んでいる方の背中を押せれば幸いです。

私は開業当初、楽器店の営業の人から出張の生徒さんをご紹介していただきました。


その営業マンの方がですね、月謝を勝手に決めてしまって、生徒さんに勝手に言って話をつけてきてしまいました。しかも出張費込みで5000円。

ひどい話です(笑)

今の月謝の額にするまで、2段回くらいのステップを踏みました。その都度、何ヶ月も悶々と悩み、どうしようどうしようとなかなか行動に踏み出せませんでした。

が、生徒さんに納得してもらうには、受け入れてもらえるには?ということを一生懸命考えて、(例の単価で計算したら、何人教えても目標に至らないと悟ったことと、新しい生徒さんにも5,000円で案内するのが辛かったので)

意を決して大きく教室の改革を行いました。というか、もともと自分で想定していた額じゃなかったので、早く修正したかったのです。

2回目の改革で今のシステム。月謝的にもレッスン回数的にも私が思い描いていた理想のスタイルにようやくたどりついたのは、教室を開業してから、7、8年かかったと思います(!!!)

とにかく、私のように自分に負担をかけずに実施するために、まず最初に月謝の設定とレッスン回数を決定することから始めることをアツく!オススメします。

ここまで読んだ方は、ご近所の音楽教室の相場と、ここに書いた1レッスンの単価を出してみて納得できる月謝を設定してみてください。

これは矛盾のない月謝設定」になりますのでロジックに考えてみてくださいね!




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