②オフライン編(チラシを作る)

人柄チラシを作ろう

いよいよ生徒募集のツールのチラシ作りを考えます。チラシはあなたと生徒さんを結びつける大事なツールです。

どんなチラシを作ろうか?と思った時、配布用の二つのアプローチで考えてみますね。

   1.新聞折込み用のチラシ

 

   2.ポスティング用のチラシ

1.新聞折込み用のチラシ=「ここでピアノ教室をやっています」という教室の存在を認識してもらうためのチラシ。

自宅前に看板を出していても、自宅を少し離れてしまうとあなたの教室の看板を目にすることはありません。

ですから、ピアノ教室やってますよ~とお知らせする必要があります。

以前、ブログに書きましたが、限られた紙面をあなたの人柄が伝わるように「人柄チラシ」を作る必要があります。

これはあとで詳しく書きます。時間をかけてじっくり構成、文章を考えて作りましょう。


とても参考になるサイトをご紹介しますね!エクセルのテンプレートを買ってカスタマイズできるようになっています!

参考 トップページネコチラブログ

2.ポスティング用のチラシ=ご近所をターゲットにした自分の好み全開&オリジナリティ全開のチラシです。


このチラシを見ただけで、「ここで習いたい!」って思ってもらえるようなチラシ作りをするという感じでしょうか。

私もピアノ教室を始める際も、宣伝方法の一つとしてチラシ作成をしました。そのときに、参考にしたのは他のピアノ教室のチラシでした。たまたま折り込みに入っていたものです。

客観的な感想は、

「あんまり行きたいと思わないなぁ」

って感じでした(笑)

A4サイズのカラー用紙に、教室名と指導者の名前、連絡先、月謝、そしてちょっとしたメッセージとイラスト。名前と場所が違うだけのチラシがここに2枚あったら、どっちにしよう?と判断する材料が見当たらないものでした。

例えばこんな感じでした。

これじゃダメだ。こういうのでは生徒さんはこないな、と思いました。

今はピアノ教室のチラシに何を書くべきかをよく勉強されている先生が増えたのでクオリティが高いのですが、当時は、「ザ・素人が作りました!!」みたいなものが主流だったんです。

パソコンもネットも一般に普及する前の、ワープロ(知っている世代の方はいるのか笑)で作っていた時代です。

興味を惹くものを作る=先生の想いが反映する

せっかく作るなら、興味を持ってもらえるものを作りたい。

生徒募集に効果的なチラシというのを作れないものか?それには、他のピアノ教室のチラシとは違う作りをしないといけない。要するに「差別化」ですね。

チラシを手にした時に、

「行ってみたい!かわいい!」とときめくようなもの。

ピアノ教室の生徒募集のチラシが2枚あったら、「こっちがよさそう!」っていうチラシを作りたい、と見る人の表情まで想像しながら作らねば、と思いました。

2.のタイプで私が作ったのは、色画用紙でグランドピアノ型に作ったチラシです。


当時はまだピアノ教室のチラシ制作の意識がまだ高くない時代でしたので、そういう時代背景も含めて見ていただければと思うのですが、こんな風に作りました。

開くと教室案内。今見ると情報がぜんぜん少ないですがそれでも相当画期的だったと思います。

「ミュージックデータ」という差別化するワードも一応入っていますね。この鍵盤もワープロで図形描画を組み合わせて作ったもの。とにかく手作り感が伝わります


この画像のように、チラシの上にリボンを通したことで、「あとで見てみよう」と冷蔵庫とかフックとかに引っ掛けられるように作ったんですよね。

コストがかかってますから(笑)「捨てられないように」配慮をしました。ちなみに一部40円ほどでした。

このチラシを何年も保管してくださっていた方が実際にいらっしゃって!当時お子さんは赤ちゃんだったから、大きくなったら習わせたいと、このチラシを配布して4年後に入会してくださった方もいるんですよ^^


チラシ作りは行動力と発想力がモノをいう

このグランドピアノ型チラシ、実はサンプルがあったんです。

当時参加したセミナーで、効果的なチラシの例として、講師の先生がいろいろなチラシのタイプを見せてくださいました。

その中で、私が「ぐっときた」のがこのグランドピアノ型のチラシでした。

当時は携帯もなかったですし、写真を撮ることもできなかったので、穴が開くほど見て、しっかりと頭の記憶に残して帰り(笑)、残った残像を頼りに試作を重ねました。

同じサークルの先生方もそのセミナーに参加したのですが、あのチラシの中から何か作ってみたのは私1人でした。

「えー!!すごい!ちょうだい、ちょうだい」とすごく言われましたよ(笑)みんなセミナーに参加してたのに。


ちょびっとだけ話は変わりますが、

いくら有益な情報をシェアしてもらっても、実際に行動に移す人って実は少ないんです。

このチラシの画像は、このPLMに参加いただいた方のみにしか公開していません。

サイトには文章のみでこのチラシの説明をしているのですが、かつて、それを読んで想像しながら実際にグランドピアノ型のチラシを作った先生もいらっしゃいました。

ご自分で作ってたものを配布したところ、生徒さんが入会してくださったというメールで報告をいただきました。

この方も行動された先生です。文章の説明だけで作ってしまうとは!と私も学びの姿勢を教えていただいた気持ちになったことを覚えています。


だからこのPLMのさまざまなコンテンツを読んで、実際に行動に移せる方が、生徒さんを引き寄せられる先生だと思います


閑話休題。

ですから、チラシは、形ではなくどんどん自分なりにやってみる、チラシを手にした人へ伝えたい、という姿勢があれば、独自のチラシというのは作れると思うんです。

これは単なるテンプレートに過ぎません。自分だったら…と考えるのが大事です。


今は、幸か不幸かチラシの書き方をよく知っている先生が多いです。どこぞのスクール顔負けのプロっぽいチラシもたくさんあります。

ですから逆に差別化しにくいと思うんですね。とりあえず魅力的だから。でもプロっぽくて逆に親近感から少し引いて見られてしまう可能性もありますよね。

そこで、どうやって個性や人柄を出すかは、やっぱり自分にかかっています。1つのものを見たら、10も20も新しい発想が浮かぶ人が頭ひとつ抜けられます。

私はチラシを作って配布したのは最初の3年だけです。

今、改めて今の時代に合ったチラシを作るとしたら、直接ポスティングしにくいご時世ですので、配布しやすいA4サイズの少し厚めの紙を使って、A4の用紙を横に使って、2枚目の画像のようなグランドピアノの展開図を書いておく。

そのグランドピアノの中には必要な情報を書き、グランドピアノの外枠線を点線にして、「切って折るとグランドピアノになるよ!ここに穴をあけてね!」っておうちでお母さんと工作できるように書いておくかも(笑)

「体験レッスンの時に持ってきてね!」

と書いておくかなぁ(笑)


今やっていることは、体験レッスン時にレッスンが終わったら、このチラシを幼稚園児の手のひらサイズで作って、リボンを通して手首にかけられるようにしてお土産に渡しています。

開いたら、体験レッスンを受けてくれた子の名前と私からのメッセージが書かれています^^

すごーく喜んでくれますよ^^♫入会した後もずーっと持っててくれています。


これもちょうどいいサイズ感になるまで何回も試作しました(笑)


人柄チラシを作ろう

さて。

先ほど少し触れました、「人柄チラシ」とはどんなものか?そもそもチラシに書くべき項目にはどんなものがあるのでしょう。

 1.教室名(○○音楽教室 体験レッスンキャンペーン中)

 2.講師の名前

 3.レッスン形態(個人レッスン、グループレッスン)

 4.レッスン回数

 5.指導内容

 6.月謝の額

 7.連絡先(電話番号、ホームページがあればアドレスやQRコード)

 8.入会方法、問い合わせ方法

 9.指導対象


これは絶対書きましょう。チラシを見た人が、「あとは電話して行くだけ」という親切なチラシにしましょう。

「?」はなるべく思わせないような配慮をします。だから、体験レッスンの受講の仕方なんかも載せてあると行きやすいですよね。

さて、ひっぱりましたいよいよ「人柄チラシ」にするための一押しは、

①「あなたの教室の理念」

 

②「キャッチコピー」

 

③「あなたの顔写真、レッスン室の写真」

 

④「あなたのプロフィール、レッスンの特徴」

 

⑤「あなたの教室にくれば、こういうことができるようになるという文章=ベネフィット」

 

⑥「生徒さんの声」

教室のベースを作るで作ったものがここでも役に立つんです!

②のキャッチコピーというのは、は見ただけで「ほしい!」と思わせる、ターゲットを狙い撃ちをする短い文章のことを言います。

極端な話、

「そうだ、明日、ピアノ教室に行ってみよう」


みたいなやつです(笑)印象的なフォントにして一番目立つところにレイアウトします。

「ピアノの音が響く毎日を」

とか、

「3歳になったら、ピアノを弾こう」

とか。コピー下手くそで申し訳ないですがあくまでも例ということで(笑)フォントを変えたらけっこういい具合いになりますよね(笑)

メリットをそのままキャッチコピーにしてもいいですね。

「歌もうまくなるピアノ教室」

「大人の心と体にやさしいピアノレッスンです」


とか。


楽譜コーナーで、背表紙に書かれているのもキャッチコピーです。ああいうのをよーくみると参考になります。


もし、すでに生徒さんがいらっしゃって、さらに生徒を増やしたいというときにチラシを作る時には、レッスン室の写真は生徒さんに協力してもらって実際のレッスンの様子を撮影した写真を掲載しましょう。

⑤に関しては、生徒さんが得られる未来を書きます。

「将来こんなことができるようになる!」ということを想像させることが大事(ベネフィットと言います)

将来の自分を想像できると、人はそれを叶えるための「行動」をしたくなります。

「ピアノを習いたい!電話をしてみよう!」という行動のきっかけを促す文章になるのですごく大事ですよ。

キャッチコピーとの合わせ技にしてもいいですね。


それをダメ押しの、⑥の「生徒さんの声」です。

あなたの教室に実際の生徒さんの声を集めましょう。ホームページに掲載する目的を伝えて、ポジティブなことを書いていただきます。

こういう体験談は、読む人が自分のことのように置き換えて読むので、自分がレッスンに通うイメージを作りやすいのです。将来の自分を、実際に通っている生徒さんの声から先行体験できます。行動への訴求が強くなります。

やっぱり、実際に通っている生徒さんの声が一番説得力がありますから。

アンケートをもらうほど生徒さんがまだいない、またはこれから初めて集めるという方は、さきほどの⑤に関して、自分が習うとしたらどういうことができるようになりたいか?と生徒さん側に立って、何ができるようにしたいのかを深掘りしてみてください。

ベネフィットをとことん考え尽くして見ましょう。

例えば、

「初めての曲でもどんどん譜読みがらくらく」

 

「人気のクラシック曲、○○○○、○○○○、が弾けるようになります」

 

「ピアノで家族との新しいコミュニケーション」

 

「いつもそばに音楽のある生活を」

 

「広々としたレッスン室でグランドピアノが思いっきり弾けます」

 

「作曲してみませんか?はじめてでも作れちゃいます」

 

「コードを見て伴奏が弾けるようになります」


とか。


こういうことを書いてから、「体験レッスンを受けてみませんか?」と連絡したくなるようにご案内の一文を載せます。

これも、紙にたくさん書き出すことをおすすめします。

あとからボツにしてもいいのでとにかく自分のレッスンのいいところをいろんな方向からだだーっと書く。そこから考え抜いていいものを作ってください^^

メルマガでも書きましたね。自分の教室をすべて紙に書き出すこと。こういう時に使うためでもあるんです。

だから、自分のレッスンをすべて語れる状態にしておくことがめちゃくちゃ大事なんです!

大好きな人に書く大事な大事なお手紙だと思ってチラシを作ってください。

チラシを配布する

次は、チラシを配る「時期」と「方法」について考えてみましょう。

まず時期ですが、年度初めである春から新学期を迎えるということで、同じ時期に習い事を始めようという方が多いですよね。

例えば、幼稚園児の生徒さんだったら、幼稚園の生活に慣れるまでちょっと時間がかかります。

慣れてきてお母さんも生活のペースがつかめてから、習い事をそろそろ…と考え始めます。

または小学校に上がる前の冬あたりから、新しい環境になる前に、生活のサイクルにピアノのレッスンを加えて最初に慣れておこうという場合も多いです。

春に体験レッスンを予定するなら、2月くらいから配布開始しておく。その頃には大手楽器店の体験レッスンキャンペーンのCMがテレビで流れ始めますので、それを目安にするのもいいでしょう。

配布方法ですが、「ポスティング」「新聞折り込み」を使い分けます。

私は、ターゲットエリアを広げても意味があまりない(と思っていた)地域ですので、ポスティング一本でした。


自分で近所にポスティングして歩きました。お子さんがいそうだな、というおうちのポストに投函。あのグランドピアノ型のチラシでしたから即反応がありました。

集合住宅など、ポスティング禁止のところには新聞折り込みなどにして確実に手に取ってもらえる方法をチョイスします。

枚数や、配布する地域をリサーチする必要があります。こちらのページで詳しく解説しているので、どうぞ参考にしてみてください。

レッスン室前にもチラシを

そして、あなたの教室の玄関、つまりおうちの玄関のところにカゴか、看板の下にポスト的な入れ物を作ってそこにチラシを置いておきます。

「ご自由にどうぞ」とメッセージを書いて。


おうちに来たお客さんに持って行ってもらえるように。フリーペーパーみたいな感じですよね。直接訪ねてくれたのに、先生が不在だった場合もチラシを持っていってもらえたら安心です。

1人でも生徒さんがいらっしゃれば、そこから口コミで生徒さんは増えます。時間はかかるかもしれませんが、

まずは1人。そこからスタートです。

レッスンが軌道にのってくれば、「春」という時期に関係なく入会のお問い合わせはあります。正直、配布時期にそんなに神経質にならなくてもいいとは思いますが、一応基本は春、秋と知っておくといいかもしれません。


次の記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です