②教室を基盤に発展させる

まず、今のレッスンで収入を得ながら、それを元に新しいスキルをつけることが重要と考えます。

ピアノ講師なら、クラシックピアノだけしか教えられない人、ではなくて他のジャンルも教えられるスキルを磨くことが必要なこともあります。

いただいた月謝から自己投資分や、コロナ禍いきなり休業を余儀なくされた時のために、貯蓄をしておく。

 

ですから、貯蓄できるくらいは教えることで収入を得ることがまずは目標にしましょう。

そして、

日々のレッスンをしながら、将来の自分のために磨くことも同時にしていきましょう。

 

そこから教えることを広げていってももちろんいいし(それこそさらに生徒さんを増やしてオーナーになろう、とか)、演奏のお仕事につなげてもいいですよね。

 

別に楽器だけじゃなくてもいいんです。

 

私は、昔パソコン教室にも通いました。生徒が減った時のことを考えて、収入源がもう一つあったらいいなとパソコンのインストラクターの資格を取ったんです。

 

うん10万の投資でしたが、教えることに関連することで仕事が増える、そしてパソコンを使いこなせれば、ネットでお仕事するときに将来の可能性を広げておきたいな、と思ったからです。

 

実際にパソコンのインストラクターとして稼働する機会はなかったですが、今の仕事にしっかり生かされています。というか今となってはすごい恩恵を受けています(笑)

 

ブログやサイト作りに関してもそうだし、教室のお便り作り、発表会のプログラム作り、確定申告の時にはExcelを使うし、全部1人でやることができるのは大きいです。

 

外注するとお金がかかりますが、自力でできると節約になりますしね(笑)

 

そして、音楽ソフトだったら、改めてパソコンのスキルをつける手間もいらずすぐ音楽を作る作業に入れちゃう。いずれは自分の作品を販売するんだ、となればパソコンのスキルさまさまです。

私の場合はパソコン→ネットでの活動につながっていますが、
お菓子、パン作りの教室を同時にされているピアノの先生もけっこういらっしゃいますよね。

英会話教室や学習塾も同時にやりながら、とかけっこうダブルワーク的なお仕事の仕方は昔からやっている先生が多いのです。


うちは田舎ですので、敷地内に小さいカフェを作って、アップライトピアノでもいいからピアノを一台置いて、レッスンじゃない日に演奏する、そこから大人の生徒さんへの集客をしたらすごくいいんじゃないかな、なんていうことも考えたりできます。


自宅でできる仕事だからこそ、いろんなことに挑戦できると思うので、一つだけじゃない、仕事になる技を身につけることは将来にわたって自分を支えてくれるものになると思います。


だけど、まず土台となるものは自分のピアノ教室です。一番確実に収入を得られている部分があって、演奏のお仕事、その他のお仕事へフットワークを軽くして収入を得られるパワーをつけたいな、と思います。

 

活動地域を分散させる考え方

と、その前に(笑

 

まず自分の教室をリスクなく手を広げることは可能かな?と考えてみましょう。

生徒さんを何十人も増やしたい、という場合はそちらに集中する。それ以外を考えたい、という方に読んでいただければ^^

 

今はネット時代です。全国に大勢のピアノ教室の先生いらっしゃいますが、まだまだオフラインでだけでお仕事されているピアノの先生ははかなり多いです。

 

そこで。ネットで何かできないか?

 

まずは、すでにされている先生も多いですが、ホームページからの生徒募集。

 

ターゲットとする地域よりも外側の地域へも、その範囲を広げることができます。ターゲット地域以外にも発信できるからこそホームページを活用する意味が出てきます。

 

もう1つはオンラインレッスン。

 

くしくも現在コロナ禍で、オンラインレッスンのインフラががーーっと整いましたよね。というか先生達がほんとうによく頑張っています。私も含め(笑)

 

これこそネット社会ならではの、新しい稼働の場だと思うんですよ。今はスマホ一台だけでオンラインレッスンをしている方も、オンラインレッスンに特化した環境作りに投資して、設備を構築する。

 

カメラやインターフェース、パソコン、マイクなどの増設を他の教室より頭ひとつ抜けられるように頑張ってみるとか。


楽器店のデジタル部門では、オンラインレッスンのインフラの構築をアドバイスいただけますし、いいチャンスかなと思います。

 

そうしますと、例えばこれまでは遠くへお引っ越しした生徒さんでも、先生を変えずにレッスンを続けてもらうこともできます。

 

地域を選びませんから、オンラインレッスンの内容もオンラインレッスン用に特化したレッスン方法を開発したらすごくいいと思いますね。

 

DTMやコード、作曲などのレッスンは、グループレッスンも可能になります。学校のオンライン授業のようにzoomなどで会議通話の形式でレッスンを行うこともできます。

 

そうしますと、YouTubeなどでピアノ配信なんかもできるようになります。もちろん顔出しなしでも大丈夫。

 

既成の曲を演奏したら収益は入りませんが、自分の作品を売るためにチャンネル登録を増やす目的で投稿してもいいかなと思うんですよ。

こんなふうに活動地域を分散させることによって、レッスンの幅も広がってきますね。

 

収入の柱を増やす

結局は、「収入の柱」を他にも増やすことなんですね。


それにはピアノ教室の生徒さんを増やせばいいのでは?というと、確かにそうですが、これまでも書いてきたように、時間と体力が相当奪われますし、それが何十年も続くとは限りません。

生徒さんが段階的に減ってきた時点で、これから何をやろう?と思ってもなかなか新しいことに飛び込むのも大変です。

 

今から、「自由業」としての働き方を考えておくのも大事だと思うんですよね。

 

ピアノ教室に限らず、同じ音楽業界の仕事において、どんなメジャーな人でも

 

「音楽で食べて行ける」人は限られています。

 

商売の視点から見ると、音楽は「稼げる仕事」「売りやすい仕事」とは言いがたく、市場がとても限られる世界だからです。大勢の生徒さんを集客できる教室も、ほんの一部。

 

ほんの一部だから危機感を感じて「自分もそういう教室にしたい!」と集客に必死になるんですよ。

 

コロナの影響でコンサートなどが中止、延期となり、チケットの払い戻しが行われ、演奏会の仕事があった音楽家の人たちは一気に仕事がなくなったのです。


災害の場合でも同じで、被害が大きければ、ホールの安全性が確認されるまで、または修理して営業再開されるまで、今後のコンサートの開催も白紙か、限られた会場での開催となり、激減します。


音楽の仕事は水ものであって、「安定」ということはないんだなと思い知らされる出来事ですよね。


多くのピアノ教室は20〜30人くらいの教室が多いと思います。ここのボリュームゾーンの先生達は、ある意味いろんな可能性、もっと自由に好きなことにも手を広げられる可能性が広がっている!と私は思います。

 

だからこその、収入の柱を一つでも増やすことでいざという時のための新しい仕事のしかたを持とうという発想も大事だと思うのです。

 

ピアノ教室とは違う世界で、コネクションを作って活動の場所を模索する、そして、違う何かで収入を得る、そういう先のことを考えての教室運営も重要だと思います。

 

次のページからは、ピアノ教室以外でのお仕事などを考えてみました。

 

 

 

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