work 1 教室理念を決めましょう
ここからはいよいよ、教室開業、またはリニューアルのための具体的な実践に入っていきます!
すでにピアノ教室をされている方も、これからのworkをやったことがないという方はぜひやってみてください^^
自宅で音楽教室を開く、と決めたら準備するものがたくさんあります。
まず、入会希望の生徒さんをお迎えするにあたって、
あなたの教室の「理念」とは何か
を生徒さんに言えるようにしましょう。
例えば、新しいお店がオープンした時に、このお店は何を大事にしているお店なのか?というものが伝わってくるお店があったらお気に入りのショップになりますよね。
これをピアノ教室に応用して、先生がご自分のレッスンに対する思いが伝わる言葉で
「こういう考えの教室ならならぜひ入会したい!」
というような理念を考えましょう!とは言っても、すぐには浮かんできませんよね。
ピアノ教室のコピーで圧倒的に多いのは、
「音楽の楽しさを伝えたい」
という言葉がよく使われます。どの教室もたいていそう書いているので生徒さんはどこに違いがあるのか判断しにくいですよね。
ではどうするか。
どんなふうにして音楽の楽しさを伝えたいのか、を考えます。
ここからはメモのご用意を。一緒に教室理念を考えてみましょう♪
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あなたは、生徒さんに音楽の楽しさを伝えるためにどんなことをしてあげられますか?
(
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生徒さんにどんな経験をさせてあげられますか?
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楽しいと思ってもらえるために、どんなレッスンを心がけていますか?
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あなた自身が音楽をしていて感じるピアノの醍醐味はなんですか?
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あなたの教室で、他の教室にはない、いいところ(強み)はどんなところですか?
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あなたの生徒さんをどんな風に育ててあげたいですか?
(
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あなたがレッスンをしていて一番嬉しいことはなんですか?
(
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あなたが指導することで、生徒さんはどんなメリットがあると思いますか?
(
「音楽は楽しむもの」ということは大前提なので、その手段の部分を理念と考えると、教室によっての違いが出てくるのではないでしょうか。
この作業は言ってみれば、「自分がピアノ講師として生徒さんにできることは何なのか?」という自分が持っているすべてのスキルを棚卸しするとも言えますね^^
次に、今書いたことをよーく眺めてみてください。
ここから、あなたの教室の理念となるキーワード、キーワードのヒントになりそうな言葉を探します。
どうでしょう?2つ、3つ浮かんできませんか?
たとえば漢字2文字の単語にする、または語呂が合うように言葉を付け足すなどしてみます。で、こんな風な例文にあなたの教室にとってしっくりくるキーワードも考えてみる。
あなたもいろんな例文を考えてみてください。
- ◯◯を通して、音楽の楽しさを伝えたい。
- ◯◯の△△で、音楽を楽しんでもらいたい。
- 音楽を通して、◯◯を育てていきたい。
- ◯◯ができるようになれば音楽は楽しい。
どうでしょうか?
書き出すことで少し頭がすっきりとしてきませんか?こんなふうに頭にあることを書き出すことを「アウトプット」と言います。
さきほどの書き出したものの結果、以下のようになったとします。音楽とはちょっとずらしたワードにあえてしてみました。
- 短い単語の例
(笑顔 向上心)
- 具体的な紹介文
(当教室では、いつも笑顔を大切に、音楽に対する向上心を育てるレッスンを心がけています。)
みたいな感じになるのではないでしょうか?
これまで書いたシート1〜3は、あなたのレッスンそのものをブラッシュアップするべきヒントにもなるのでいつも意識しておいてください。
そして、この「理念」ですが、とっても大切なんですよ。
以前、生徒さん全員にアンケートにご協力いただきまして、
「教室の理念に心を惹かれました。それが入会の決め手でした」
と書いてくださったお母様がいらっしゃいました。
覚えていていただきたいことはですね、
ネットで何かを売ろうとする時に、ユーザーにとってどんなキーワードが刺さるかっていうのは、想像以上にたくさんある
ということです^^
では次に、シート1の「あなたが指導することで、生徒さんはどんなメリットがあると思いますか?」をもっと掘り下げてみます。
習う方にとってのメリットを箇条書きにしていきましょう。
例:
・耳をトレーニングすることで、ピアノの表現力を磨ける
・コンクールへの出演のチャンスがある
・歌のレッスンを取り入れ、総合的な音楽力を身につける
・コードを覚えて、メロディに伴奏をつけながら弾けるようになる
・独自のリズムトレーニングで、リズムに強くなる
など。
- あなたの教室のレッスンを受けると、生徒さんはどんないいことがありますか?
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WEBページにおいて、「箇条書き」の書き方っていうのは、ユーザーにとって必要な情報がまとめらていてみやすいのでオススメです。
ですから、必要に応じて、「箇条書き」で書くこともできるようになっておきましょう^^
後述する「ホームページのトップページ」に掲載する項目に、こういった生徒さんのメリットを書くとぐっと訴求力が強くなるのでここはぜひ!書いておきましょう。
ついでに、もうひとつ。あなたの教室の紹介文も書いてしまいましょう。
経歴じゃないですよ。そんなの考えるまでもなく書けますから、ここでは「あなたの教室の特徴」「あなたの人柄」を簡潔な文章でまとめておきます。
これは、第3章以降の、チラシを作る時やサイトやブログを作る時のUSP(他にはない、自分だけのセールスポイント=訴求ポイント)を考えるときにも役に立ちます。
今までの書き出しの作業の中で、自分が何を大事にして、どんなことを思っている先生なのか、が客観的にわかりますよね。
自分自身の気づきとしても大事な作業になります。
プラス、あなたの自己紹介、またはお住まいの地域の特性などを掛け合わせて、あなたの教室をイメージしてもらえるような文章を織り交ぜて、あなたのキャラクターが伝わるような文章に完成させてみてください。
それがあなたの教室のアピールポイントになります。
そしてこれは、ブログやホームページを作った時のトップページにもそのまま載せられる(この文章にSEOを効かせます・後述)ので今やっておくといいですよ!
以下に自分の教室の紹介文を書いてみてください。(100文字〜150文字)
講師紹介:例
『 こんにちは!◯◯市◇◇にある○○音楽教室の△△です。
ぜひあなたの言葉で考えて書き出していただきたいと思います。
私も考えました。ずいぶん経ってから(笑
体験レッスンをしていくうちに、複数の教室を回られている方もいらっしゃるのを目の当たりにすると、短い時間の中でなるべくたくさん印象に残すものをこちらでは提示しなければいけない、と考えました。
例えば、こういう2つの教室の体験レッスンに行ったとします。
なんとなくお子さんが喜びそうな体験レッスン的なものをして、レッスンで特にプリント類はなくて、次の週からでもすぐ通えそうな雰囲気の教室
と
最初に、理念をお話して、そのために生徒さんへどんなレッスンを提供できるかを体験レッスンを通じて体感してもらってから決めてもらう教室
という印象を持たれた場合、2つの教室にはっきり違いが見えるから「どっちにしよう?」って選べますよね。
後者は、少し入り口で緊張されるかもしれない。でも、それでも気に入った!って選んでもらえれば、こちらが理想とするイメージに近い生徒さんの入会を望めるわけです。
だから、面談や体験レッスンの時に、保護者の方に具体的に説明できるようにしておくことが大事です。
「教室理念」とは、言ってみれば、あなた自身の「肝」となるところです。決してブレてはいけない根本と言ってもいいかもしれません。
逆に理念があるから、講師は教室の軸を見失わずに指導ができるとも思います。この作業にじっくり時間をかけてみてください。
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