work2 教える対象を決めましょう
次に教える対象を明確にしておきましょう。理念もそうですが、体験レッスンやホームページなどに記載するときの大事なworkになりますのでそれを含んで読んでくださいね^^
すでに教室にレッスンコースがある場合は、現在の状態を書いていってください。
ついでにレッスンコース作成までこのページで一気にいきますから頑張りましょう♪
子供さんが対象なのか、大人の方が対象なのか=誰に教えたいのか=ターゲットを絞る
ここを明確にしておくことが重要。ビジネス的にいうと「誰にサービスを売りたいか」っていう部分を明確にする作業になります。
よく見かける看板やチラシなどには、
「子供から大人まで幅広く楽しめます」
と書かれていますよね。昔はこれでよかったんですけど、これだと「対象」がぼやっとしてるんです。
今の時代は、誰に向けて発信するのかという視点、そして習う側の立場からの視点に立って考えることが大事なんですよね^^;
習う側の立場になれば、「お子さんがメインの教室かな、大人の生徒さんは教えてないのかな」って考える方がいます。
ですから、某楽器店の「大人の音楽レッスン」などは、もうターゲットが明確ですよね^^お子さんを持つお母さんからのお問い合わせはないはずです。
個人の教室では、8割方お子さん、2割くらいが大人の方の生徒さんという割合が多いのではないでしょうか。教える側とすれば、正直入ってくれるなら大人でも子供でもありがたいですよね(笑)
だからこのターゲットを絞るという作業は若干難しいかもしれません。
お子さんといっても、何歳から教えてもらえるのか?という部分も習う側の選択がはっきり分かれるポイントです。
3歳未満でもレッスン可能な教室かどうか?年少さん以下から指導可能ならそこは明記したほうが、ぐっとあなたの教室が候補に上がるでしょう^^
リトミックを教えている先生などは、何歳から個人のピアノレッスンに移行していくかも明確にしておきます。
ピアノ教室というのは、長く運営していると、お子さんが成長して大人の生徒さんになることもありますし、年齢も流動的なので、普通のサービス系のビジネスとは違うんですよ。
私の印象ですと、多くの教室は大人の生徒さんも受け付けていると思うんですね。
でも、なんとなく、なんとなくですよ?(笑)ホームページなどを見ると、「お子さんメインだけど、大人方も(ついでに)どうぞ」みたいな解釈ができてしまうかもなぁと感じるんです。
私も大人の生徒さんを教えていますから、ここはけっこう真剣に考えるようにしています。
お子さんならお子さんとまずはターゲットを絞ったほうがいいんでしょうけれど、そんな風なブログとかホームページにしてしまうと、実際に通ってくださっている大人の生徒さんに失礼だな、と感じてしまうんです。
一番大事なのは、「今」通ってらっしゃる生徒さんですから。
そして、音高、音大、保育科などの専門分野への指導も可能でしたら、将来音楽の道に進めたい時に、指導してくれる教室だったら入会したい!と思いますから、明確にしておく方がいいです。
ちょっとまとめますね。
・今お子さんだけの教室なら、お子さんを対象にして、何歳からレッスン可能かを明確にしておく。
・3歳未満から対象にするなら、ピアノレッスンまでの動線を明確にしておく。
・大人の生徒さんを教えている場合は、どんなに少なくても「大人のレッスンコース」として対象を大人の方までカバーする➡︎ 対象のコースがあることで安心して大人の生徒さんが問い合わせしやすい
・音高、音大などの進学を目指す生徒さんも対象にする➡︎意識が高い生徒さんが見込める
・何十年後の自分の教室の姿を見据えて、「大人のレッスンコース」を増設するプランを立てておく
こういうところまでちょっと考えておいてください^^これはこのあとの「レッスンコースを作る」ところで役に立ちます。
では、またメモの用意をしましょう♪
指導対象
- 幼児なら何歳からか。
- 幼児以下の指導ができる場合は、どんなレッスンからピアノに移行するのか。
- 音高、音大、保育専門のレッスンはするかしないか。
- 大人の生徒さんへの指導はするのか、しないのか。
- シルバー世代の生徒さんの受け入れはするのか、しないのか。
- 成人男性の受け入れはするのか、しないのか。
- 発達障害などを持ったお子さんの受け入れはするのか、しないのか。
work 3 教える科目、ジャンルを決めましょう
音楽にはジャンルはいろいろあります。
ピアノだったら、クラシックの教室が一番多いですよね。それに付随して、ソルフェージュ、リトミックも指導できる教室。バイオリン、ギターも教えてくれる教室。
など、自分の教室ではどんなジャンル、科目を指導できるかきちんとアピールするためにも考えてみましょう。
そして、それはあとでレッスンコースという形にして書き出します。
差がつく科目を書いてみます。ベースのレッスンをクラシックとして、クラシック以外の科目やジャンルについて書きますね。
▶︎ リトミック
相当な勉強と準備がスキルが必要ですからかなりのアピールポイントです。そして、ピアノを習い始める年齢よりも前の年齢から入会が望めるので、生徒募集するときもだんぜん有利だと思います。リトミック教室と、ピアノ教室を併設してその動線ができている教室も多いですね^^
▶︎ 音高、音大、保育系のレッスン
受験希望の方がいれば、中学生とか、高校生になってから中途で入会される方も見込めます。私もお預けすることがあります。合格すれば先生の指導力が確かなものだとアピールできますよね。
▶︎ポピュラーピアノ
ポピュラーピアノは、実は奏法を知らないと「クラシック的な」指導をしがちです。そのアレンジを見て、クラシカルなアレンジなのか、ビートがあるアレンジなのかを見極めて、その楽譜の正解を再現できる指導ができないと難しいジャンルです。それができると差がつけられるジャンルです。例の著作権問題で、今後どうなるのか…。
▶︎ジャズピアノ
指導カリキュラムができあがっていれば、ジャズに憧れる大人の生徒さん、ジャズピアノを身につけたいピアノの先生にも指導することができます。「ジャズピアノ教室」単体で差別化できるジャンルです。生徒さんにとってハードルが高ければ「コード教室」「コードマスタークラス」などを立ち上げるといいですね。カリキュラムが作ってあると強いです。こちらも著作権(略
▶︎コンクール出場
コンクールに生徒さんを出して、受賞させたり、先生自身が指導者賞などを持っていると、入会率がグッと上がる印象です。より本気度の高い生徒さんの見込みが望めると思います。
▶︎各種グレード指導
生徒さんの向上心を育てて、ステップアップが目に見えてわかるので生徒さんの意識が高めるのに効果的です。ピティナのステップもこちらの部類に入ると思います。
▶︎オンラインレッスン
ジャンルと言うよりは、昨今のコロナ禍におけるピアノ教室のレッスンスタイルとして、絶対に入れておきたいレッスンです。よその教室のよりもオンラインレッスンのシステムが優れている(機材とかカメラとかマイクとか)場合はアピールポイントになります。
音楽教室自体が育っていくものなので、年月とともにいろんな可能性が生まれる教室に育てていってください。それには自分は何を指導できるか、指導だけではなく指導できる範囲を広げる勉強もしていきたいものです^^
では、最後にメモ。
私が教えられるジャンル・科目
work 4 レッスンコースを作りましょう
ではいよいよ、レッスンコースを作ってみましょうー!
・年齢別分ける
・レッスン回数によるコース分ける
・レベル別で分ける
・レッスン時間の長さによって分ける
・ジャンルによって分ける
・月謝の額によって分ける
いろいろな分け方があります。
できるだけ、わかりやすく書きましょう。
これはですね、生徒さんにもお渡しする物です。お月謝も明記してそれを見れば、その教室がどんなレッスンをしているのかがすぐわかるものにしましょう。これがあると、体験レッスンや面談の時、またはブログやホームページに
「当教室のレッスンコースはこうなっています」伝えることができます^^
では、またメモです^^
例をあげておきますので、メモにはあなたの教室の場合を書いてみてくださいね。下書きするような気持ちで書いてみてください。お月謝の額も書いておいてください。あとで「月謝の設定」で作業するときに、ベースになりますので。
- レッスンコース例1:年齢で分ける
☆幼児コース
一回◯分 月謝◯◯◯◯円
☆小学生以上
☆中学生上
- レッスンコース例2:グループで分ける
☆ソルフェージュ
☆リトミックコース
☆グループレッスン
- レッスンコース例3:レベルで分ける
☆導入コース
☆初級コース
☆中級コース
☆上級コース
☆受験対策コース
☆大人のレッスンコース
- レッスンコース例4:回数・時間で分ける
☆レギュラーコース
年間◯◯回・◯分・月謝◯◯◯◯円
☆月2回コース
月謝◯◯◯◯円
☆1レッスンコース
1回30分◯◯◯◯円〜1回60分◯◯◯◯円
☆チケット制
- レッスンコース例5:ジャンルで分ける
☆ジャズピアノコース
☆作曲、編曲コース
- レッスンコース例6:その他
☆オンラインレッスンコース
※月謝の決め方はこの後のコンテンツで詳しく解説しています^^♪
こんな感じで書き出して、ミックスして取り入れてもいいと思います。ここでこれだ!と決定しなくても大丈夫です。
あとからニーズにどれだけこたえられるか、特化したいところなどを再考していきますのでとりあえず書き出していってみてください。


