②ネット編(SNSの使い方)

SNSの画像掲載の是非を考える

新しいツールでの集客方法として、最近では、

SNS × ピアノ教室集客


という方法が増えてきました。10年前にはほぼなかった集客方法です。


ホームページより作成が簡単ですし、思いついたらすぐに投稿でき、画像も載せられるので、ユーザーも爆増しているメディアです。


「SNSで生徒募集なんて、新しい!やってみたい!」


と思いますよね。

でも、新しいツールを使用する前に、知っておかなければならないことがあります。

ネットリテラシー(インターネットを正しく使える能力)の意識を高めること


です。


Twitterは、拡散されやすいツールなため、炎上しやすい傾向にあります。

ピアノ教室はほぼ炎上しないだろうと思いますが、陰でっていうか別のサイトなんかで書かれたりしますから注意が必要です。

Instagramは、もとは写真投稿アプリなので、画像の投稿が必須なため、ピアノ教室のInstagramでは、生徒さんの画像を掲載する機会が多くなります。

私たちは、お子さん相手のお仕事ですから、特にお子さんの顔出しには本当に本当に気をつけたい。

たとえ、生徒さんとその親御さん本人の了承を得たとしても、見ている側(見込み生徒さん)が快く思わない場合も実際にあるんです。

ホームページなどの媒体に「生徒さんの声」を載せるのは、「自分がその教室でレッスンを受けているイメージを持ってもらえる」メリットがあるから掲載するんですね。


写真だとそれはさらに視覚的にも訴求力が高まりますから、多くのピアノ教室が取り入れています。見ている分には生徒さんが一生懸命ピアノを楽しんでいる様子はほほえましいし、楽しい。

実際に、それを見て、「この教室でお世話になりたい」と思う人もいるでしょう。

ところが。

「自分の子供がここで習ったらこんな風にさらされるんだろうか」とまで思う人も中にはいるんです。

「先生の自己顕示欲が見えて嫌だな」とか、「レッスン中に動画撮影とか写真撮ってるの?」と思う人も。


中には学校のジャージかな?というスタイルで動画を撮っている先生もいます。

でも、生徒さん側はSNSやホームページに載ることが案外嬉しかったりもするのも事実なんです。実際に私の生徒さんも「撮って撮って!」という子もいますから。(でも撮りませんよ)

教室の内と外、発信する側、受ける方にちょっとズレがあるんですよね。


芸能人とか、よく「匂わせ」とかで炎上するじゃないですか(笑)よくそこまで見てるなっていう写り込みから炎上したりします。

写真には場所や品物、地域を特定するヒントがいくつも隠れていることを投稿する側は案外気づかないものです。

ちなみに私はSNSに写真を添付するときは、写真の位置情報を消してます。

さらに、そこにうまいこと写り込むまで何枚写真撮ったんだろうとか、何テイク撮ったのかな、とか、そういう撮影する際の心理を想像をされやすいのも写真投稿系SNSのネガティブな点。


ピアノ教室アカウントで言えば、
これ、レッスン中に撮ってるのかな?そんな時間ある??と思われてしまいがち。

普通にレッスン中に写真など撮る暇がないんだけどどうやってるんでしょうかね^^;



そして、一回画像をネットに載せると、拡散されてしまったもの(こっそり誰かがスマホやパソコンに保存したものも含む)は、回収することはできません。


先生はその責任を持てるでしょうか。おおげさと思うかもしれませんが、お子さんを対象にした仕事な以上、細心の注意を払わないといけません。

そんな中、生徒さんを撮っていてもスタンプなどで完全に顔を隠している、「生徒さんの個人情報保護に努めています」の一文を載せている、またはあえて生徒さんの顔出ししてない先生なんだなーと、そちらの方に好感を持つ方も一定数いらっしゃいます。


うちの生徒さんは、YouTube用(手元のみを映した限定動画です)に動画を撮影するとき、「あ、制服着てきちゃった。今の時代何があるかわかんないからダメですよね。来週私服着てきます」と言った生徒さんがいます。



スカートがちょっと映り込むねってなって、その日は撮影しませんでした。スカートの柄から学校が割り出せますからね💧


その通りだと思います。お子さんの方がネットの危険をよく知っています。そういう教育を学校でされていますから。

手のひらひとつ、瞳の写真ひとつで個人が特定される時代。特に最近は、個人情報をはからずも公開してしまっていることにも世間も厳しい目を向けるようになっています。

ピアノが習いたい方からのアクセスが圧倒的に多いとはいえ、自分の教室の集客のために大事な生徒さんを晒す気にはなれない人もいるでしょう。

ですから、SNSでの先生の顔出し画像はいいけれど、お子さんの画像は細心の注意を払って投稿しましょう。配慮のある先生の投稿はちゃんとわかります。


もう1つは、先生の生徒さんに対する愚痴をツイートするというもの。Twitterに多いんですが、あれ読むと確かに同情はするんですが、見ていて気分は正直よくない。

ネットに投稿する時は、ネガティブなことは書かない方がいいんです。

ネットリテラシーの概念では、

ネットを利用するユーザーにとって、なるべくポジティブで人の役に立つ有益な情報を掲載するようにすること、個人が特定されないような配慮をしなければならないということが求められています。


こういったネットリテラシーの考え方はウェブサイトを運営する人、WEBライティングには大事なマインドなんです。



今、SNSをされているピアノ教室は、ほとんどがレッスンの様子を画像や動画に撮って投稿しているので、あまり教室によって差を感じません。

だからこそ、これから始める人は同じように思われない工夫も必要かと思います。


私なら、「生徒さんの個人情報を守ります」「画像は手元だけで撮影しています」「撮影時期をずらして投稿しています」

みないな投稿画像を数枚作って、インスタのストーリーに載せたりするかも(笑)



「生徒さんの画像ずいぶん載せているけど、この教室大丈夫かしら?」と感じる見込み生徒さんへの訴求することができますよね^^


個人情報保護を前提とした投稿方法を見出していくことがこれからのSNSでのやり方かと考えます。



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